Input

Input は、ユーザー入力で最も重要な機能です。Dashcombが提供しているInputは、通常のHTMLのInputをベースにして、管理画面の用途に合わせて、バリデーションの機能を内蔵しています。用途によって、複数のバリデーションのパターンから選んで設定できます。

バリデーションは Dashcombが提供している標準的なバリデーション以外にも、正規表現を使って独自のバリデーションパターンを設定できます。


プロパティ

Inputコンポーネントには、以下のプロパティが含まれています。

共通

オブジェクト

インプットオブジェクトの変数名です。Inputコンポーネントをドラッグ&ドロップすると、そのオブジェクトが自動的に input1input2... と名付けられます。

ここで設定した変数名は、構文 {{オブジェクト名.プロパティ}} でオブジェクトを参照するために利用できます。

(例){{input1.hidden}}input1 の表示状態の真偽値を取得することができます。

利用できるオブジェクトとプロパティは、インスペクターメニュー で確認できます。

非表示

トグルスイッチをONにすると、インプットが非表示になります。

現在の設定値は、{{オブジェクト名.readonly}} で参照できます。

無効

トグルスイッチをONにすると、インプットが無効になり、入力できなくなります。

通常のhtmlのinput要素のdisabled属性に該当します。

現在の設定値は、{{オブジェクト名.disabled}} で参照できます。

読取専用

トグルスイッチをONにすると、インプットが読取専用になり、値を変更できなくなります。

通常のhtmlのinput要素のreadonly属性に該当します。

現在の設定値は、{{オブジェクト名.readonly}} で参照できます。

入力必須

トグルスイッチをONにすると、インプットが必須入力になります。

通常のhtmlのinput要素のrequired属性に該当します。

現在の設定値は、{{オブジェクト名.required}} で参照できます。

データ

ラベル文字

インプットの項目名を表すラベルテキストです。Inputコンポーネントをドラッグ&ドロップすると、自動的に Input に設定されます。

Input を任意の文字列に入れ替えることはもちろん、構文 {{オブジェクト名.プロパティ}} を入れることにより、動的に設定することができます。

{{}} 構文については、オブジェクトやデータの参照 のページを参照してください。

入力ヒント

インプットのプレースホルダーです。インプットに何も入力されていない場合に、入力例として表示されます。

通常のhtmlのinput要素のplaceholder属性に該当します。

{{オブジェクト名.プロパティ}} 構文を用いて、動的に設定することができます。

現在の設定値は、{{オブジェクト名.placeholder}} で参照できます。

デフォルト値

インプットの初期値です。画面を開いた時点で、value 属性に自動的に設定される値を指定します。初期値は空文字列("")です。

{{オブジェクト名.プロパティ}} 構文を用いて、動的に設定することができます。

現在の設定値は、{{オブジェクト名.defaultValue}} で参照できます。

アクション

Inputコンポーネントのアクションは、以下を設定することができます。

onChange

インプットのonChange イベントの発生時(Inputの入力内容が変更された時)に、指定アクションを実行できます。

onForcus

インプットのonForcus イベントの発生時(Inputがフォーカス状態になった時)に、指定アクションを実行できます。

onBlur

インプットのonBlur イベントの発生時(Inputがフォーカス状態でなくなった時)に、指定アクションを実行できます。

onEnter

インプットのonEnter イベントの発生時(Inputがフォーカス状態でEnterキーを押された時)に、指定アクションを実行できます。

外観

ラベル

インプットのラベルテキストの表示・非表示を切り替えます。

トグルスイッチをOFFにすると、インプットのラベルが非表示になりますが、インプット本体に影響はありません。

以下の項目で表示を調整できます。

項目名設定内容

ラベル整列

ラベルテキストの行内の表示位置を設定できます。右寄せ、左寄せ、中央揃え の3つから選択できます。

ラベル位置

ラベルテキストと入力欄の並べ方を設定できます。上下並べ、または左右並べから選択できます。

ラベル横幅

ラベル位置を「左右並べ」に設定したときの、ラベルテキストの表示領域の横幅を指定できます。初期値は33%です。

入力種別

インプットに入力される内容のパターンを設定します。最大文字数、最小文字数などの制限を設定できます。

選択したパターンごとに、入力内容に対する制限項目が変化します。

共通:正規表現

選択した入力パターンの種類にかかわらず、正規表現でのバリデーションを設定することができます。

トグルスイッチをONにすると、設定欄が表示されます。

正規表現

バリデーションに利用する正規表現の式を記入します。

正規表現式に加えて、{{オブジェクト名.プロパティ}} 構文を用いて、バリデーションの条件を動的に設定することができます。

{{currentUser.name}}+[a-zA-Z0-9_.+-]+@gmail.com を入力することで、Gmailかどうか、もしくは現在の使用者の名前に似ているメールアドレスかどうかの検証ができます。

エラーメッセージ

正規表現による文字列を検証の結果、エラーになった場合に表示するメッセージを記入します。

{{オブジェクト名.プロパティ}} によって、動的に設定することも可能です。

(例){{currentUser.name}}さん、Gmailを入力してください を入力することで、エラーメッセージに現在のユーザーの名前を動的に入れることができます。

入力種別のパターンと入力制限の項目

入力種別のパターンを選択することで、ユーザーの入力内容に制限を加えることができます。

選択したパターンごとに、入力内容に対する制限項目が変化します。

テキスト

パターンのデフォルト値で、一番汎用的なパターンです。汎用性を保ちながら、独自の正規表現を利用してバリデーションを定義できます。

テキストのパターンを選択した場合は、以下の制限項目を設定することができます。

項目名設定内容

最小文字数

入力を受付ける最小文字数を数値で指定します。

最大文字数

入力を受付ける最大文字数を数値で指定します。

かな/カナ

制限なし, ひらがなのみ, カタカナのみ から選択します。

数値

数値の入力のみ受け入れます。入力された内容が数値として解析できない場合、値は自動的に空にセットされます 。

数値のパターンを選択した場合は、以下の制限項目を設定することができます。

項目名設定内容

最小値

入力を受付ける最小値を数値で指定します。

最大値

入力を受付ける最大値を数値で指定します。

小数桁数

入力を受付ける小数桁数を数値で指定します。指定した桁数より多くの桁数が入力された場合、値は四捨五入されます。

増減値

インプットボックスの右端に表示される△▽をクリックした際に変化する値を数値で指定します。

正負の数

制限なし/正の数とゼロのみ/負の数とゼロのみ から選択しま。

パスワード

パスワードの基準の設定を簡単に設定できます。

パスワードのパターンを選択した場合は、以下の制限項目を設定することができます。

項目名設定方法

最小文字数

入力を受付ける最小文字数を数値で指定します。

最大文字数

入力を受付ける最大文字数を数値で指定します。

最低1文字の大文字が必須

トグルスイッチをONにすると、入力されたパスワードにアルファベットの大文字を含むことを強制します。

最低1文字の数字が必須

トグルスイッチをONにすると、入力されたパスワードに数字を含むことを強制します。

最低1文字の記号が必須

トグルスイッチをONにすると、入力されたパスワードに記号を含むことを強制します。

URL

httpとhttpsの設定を同時に選択できるRFC1738のURL規格に沿ったバリデーションが自動的に設定されます。

メールアドレス

RFC2822に準拠したEmailのバリデーションが自動的に設定されます。

自社のEmail仕様に準拠したい場合は独自の正規表現を使って、バリデーションすることができます。

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